今日は、ホテル日航福岡 チャペルプリエールで行われたアレクシス・カルデナス&上田晴子デュオ・リサイタルに出掛けました。
素晴らしいヴァイオリニストとピアニストとは聞いていましたが、想像以上の心震える、素晴らしい演奏でした。
アレクシスさんの音は、どこまでも自由で、熱情的。音自らの意思で動いているような、場面によってキャラクターが明確に変わっていく様は、まるで芝居を見ているようでした。
上田さんの音は、形容できないほどの柔らかさと力強さ。まるで降り注ぐ日差しのような、風にたなびく繊細なレースのような…
お二人の音たちは、ごく当たり前に、音楽そのもの。人間的な技術や手仕事感を全く感じさせない自然な状態で、会場中に響き渡っていました。
プログラムは、フォーレのヴァイオリンソナタやドビュッシーの月の光などのクラシックものから、ファリャのスペイン舞曲やピアソラのリベルタンゴなど、血が騒ぐような曲まで、贅沢なラインナップでした。
良い音楽は、いつまでも聞いていたいと思ってしまいますね。
素晴らしい音たちを間近で感じられて、とても幸せな日でした。
☆保田潤子☆